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Date: 2011年01月31日

2代目舞長としての想い



舞長悩み中




「ユニバーサル」って結局なんなんだろう。
多様な人間をすべて受け入れて、みんなが楽しめる空間を創る。
それってあまりにも抽象的なんじゃないか。
価値観は人それぞれなのに、全ての人が満足できる場を創ることはできるんだろうか。


ちょうど2時間前に終わった幹舞ミーティングでの一コマです。
毎度毎度長丁場に及ぶことでおなじみの幹舞ミーティングですが、
今回は何と7時間半にわたる熱い熱い議論の場となりました。


そして一番長い時間を割いて考えたのが、冒頭に紹介した「ユニバーサル」について。
先代舞長のモリモリの言葉に「ユニバーサルは生き物だ」というものがあります。
自分もまさにその通りだと思っています。
理念としての、想いとしての「ユニバーサル」の根幹の部分さえ共有できていれば
その体現の仕方はどんなふうであってもいいということです。
つまりその年、その代によって、斬桐舞の活動に多少なりの差が生まれることを良しとするわけです。


冒頭の問い「参加する全ての人が楽しめる空間作りは可能なのか」を考えたとき
最も顕著に問題が表れてくるのが練習についてだと思います。


年齢も、性別も、経験や障害の有無も、運動の得意不得意も、激しい踊りが好きな人も
ゆったりした踊りが好きな人も、踊れればいいという人も、とことん極めてそろえたい人も

色々な人間が斬桐舞の中にはいます。
ではこの多様な舞員みんなが満足できる練習はどうやったらできるのか。
練習舞局は考えに考えぬいて練習を取り仕切ってくれています。
俺もすべてをわかっているわけではないですが、その裏には沢山の悩みや苦しみがあるんです。


魅せる踊りのための練習をすれば、ただ踊りを楽しみたいだけの人にとっては重たく感じるかもしれません。
楽しく踊ることを第一に考えた練習をすれば、踊りで魅せたいと考えている人にとっては物足りなく感じるかもしれません。
そういう、それぞれの満足できる練習の在り方を統一できないもどかしさの中で練習舞局は頑張ってくれています。
「ユニバーサル」を理念として掲げているからこその悩みなんです。
じゃあいったい何が「ユニバーサル」な姿なんだろう、とみんなが考えて出た答え…

「みんなが自分の100%の力を出し切ること。そしてそれを引き出す場を創ること。それがユニバーサル!」


同じことの繰り返しになりますが、みんな身体も経験の有無も性格もばらばらなわけです。
5がその人の100%という人もいれば、80がその人の100%だという人もいます。
客観的に見て5と80の人がいても、その人たちにとっては100%の力であるということでは同じです。
つまりこの、みんなが100%の力を発揮できる空間を創る=みんなが楽しめる
という姿こそがユニバーサルなのではと考えたわけです。


最近の舞Dreamの習熟度別練習、それがこの考えに当てはまるのではないでしょうか。
それぞれの今の100%を出せるように練習をする。
振りを覚えた人は、お互いに踊りを見せ合ってさらに磨きをかける。
まだ振りが不安な人は、練習舞局に教わりながらまずは覚える。


でもそこに俺はちょっと引っかかった部分がありました。
これって客観的にも主観的にも「踊りの上手さ」が価値判断尺度になっているんじゃないかと思ったんです。
意識的にはみんなが楽しめるように、善なる心によって、それぞれの習熟度に分けて練習をしている。
でもこの考えは無意識的に「踊りの上手さ」を尺度に、人をグループ分けしてしまっているんです。
何の悪意もないですし、これを悪いとすら思わない人もいることは重々承知です。


そこでこんな提案をしました。


笑顔がめちゃくちゃ素敵な人グループ
元気いっぱいグループ
丁寧に踊る人グループ
掛け声が良い人グループ
・・・

こんな風に「踊りの上手さ」という尺度以外でグルーピングをする。
その人にとっての100%というのは「踊りの上手さ」だけで決まるものではないと思うんです。
いつもと違うグループに分かれて、初めて気付く自分の良さ、自分の癖ってあると思うんです。
そして無意識的に自分はこういう人間なんだ、と思い込んで練習や演舞に取り組んでしまっている。
だから、この先入観というか、パラダイムというか、そこを上手く壊していくことで
新たな自分への気付き、つまり上手さだけではない何かを得ることに喜びや楽しみを見出せるんじゃないかと思ったわけです。


普段からこう考えていて、温めに温めて幹舞ミーティングで話したわけではないんです。
みんなと話している中で、議論をしていく中で、生まれた発想だった。
こういう風に原点に立ち返って「ユニバーサル」について考えることが
みんなに必要なんじゃないかと強く強く思います。
そして自分はたくさんたくさん考えています。


これが斬桐舞を深めていくことにつながるのではないでしょうか。




2代目舞長としていつも心においている言葉があります。


『進化から深化へ』


先代の下で、本当にふとしたきっかけで生まれた斬桐舞。
多くの人との出会いの中で「ユニバーサルソーラン」という理念を持つようになる。
その理念に基づいた活動によって、さらなる出会いに恵まれる。
出会いが出会いを呼ぶ、といった形で、大きく急激に成長してきたわけです。


そして2年。
ふと見つめてみると、いまや舞員は約80名?(いつも新入舞員がいて把握しきれず・・・笑)
蓄積された演舞や練習実績、そして先輩たちの想い。

何もない白紙の状態からのスタートだったからこそ
常に先を見て、失敗を恐れずに突っ走ってこれた部分があると思います。


たくさんの成長を遂げて、今の姿があります。
俺は今の斬桐舞が大好きです。
正直何も変えなくたって、良いところがたくさんだし、良い人がたくさんで、本当に満足。
でもそこで立ち止まってしまっては、そこで終わりなんです。
そこで成長はストップしてしまう。


では今何が必要なのか。
それが 「深化」 なんじゃないかと思います。
先だけでなく、成長してきた今までを振り返る。
評価もするし批判もする。
自分たちの主観的な視点ではなく、周りからどのように見えているのか考えてみる。
「ユニバーサル」について先ほど話したように、原点に立ち返って考えてみる。



そうした様々な振り返りから、次へとつなげていける鍵が見つかるのではないでしょうか。
ダイヤモンドが穴を掘っていけば見つかるわけじゃなく
掘って掘って掘りまくって、その土をもう一度片っ端から見直すことで見つかるように
次なる目標は常に先にあるわけではなく、今まで走ってきた道の途中に落ちていたりするものだと思うんです。


だから掘り下げる。

それが「深化」。



まだまだ先代の想いには到底追いつきません。
でも自分なりに考えているものもあって、そこをいかに伝えて行けるか、いかに形にしていけるか
それが自分の役割なんだと思います。


先代の舞長や幹舞には、彼らなりの想いや形があった。
そして今の舞長や幹舞にも、私たちなりの想いや形がある。


違いはあるかもしれませんが、思いは共通しています。


「ユニバーサルソーラン」


ただの伝言ゲームにしない。
しっかりと次に伝える。
いつまでもこの大好きな斬桐舞、そしてこの理念が続くように。





「進化から深化へ」





心にはいつもこの言葉を。





筑波大学 斬桐舞 2代目舞長 船山裕貴(ふなやん)

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Posted by マイちゃん at 05:53│自己紹介

この記事へのコメント

長かった。でも短かった。
みんなが丁寧に身長に意見を交わしながら白熱する、でも翌日の8時半からの授業やテスト、レポートのことも胸につっかえながら時間と戦う幹舞ミーティング。
今回はより一層今までの良かった点、問題点、改善点について、共有し共に考えることができたんじゃないかな。
船山の想い、こうして表すことは凄く大事だと思います。感じます。
大好きな斬桐舞、想って考えて苦悩して温かい斬桐舞。
先代や先輩方の想いを胸に、今年の船山舞長率いる幹舞、斬桐舞の在り方、カラー、出して行きましょう。全力を尽くしましょう。
Posted by 愛 at 2011年01月31日 09:54
おはようございます。

  私は「ユニバ-サルソ-ラン」のおかげで、50代の主婦にもかかわらず、斬桐舞に入部できました。
  そして、 一緒に練習し、色々の所に演舞に連れて行ってもらい、一緒に笑ったり、話をしたりと…今は、とても大切な場所になっています。

  まとめる方々の苦労は、多少なりともわかっているつもりでいましたが……
  こんなに深く、色々のことを考えていてくれて…
  『ありがとう』の文字しか浮かびません。
    
  一年間練習に参加して感じた事なのですがひょっとして、これは『学生さん』だけで参加したいんじゃないのかな??
  参加したほうがいいんじゃないかな!!
  などと思うときもあり、何もかも全員でなくともいいのでは…
  個人的な意見です。

  微力ながら、熟年パワ-『感謝とありがとう』をおくります。          ぴぴ

            
                

 
Posted by ぴぴ at 2011年01月31日 10:52
ぴぴさ〜ん!
そんな事言わないで下さい!!
学生だけでやれば、まとまったり、楽しいのは当たり前です。
だけど、あえて、いろんな人たちを受け入れて、共に楽しもう!というのが『斬桐舞』なんじゃないでしょうか。

彼らもいろんな人とふれあい、考えて悩んでいくことで、視野を広く持ち、相手の事を考えることが出きる人間に育つことができるのではないでしょうか。

彼らに救われた、感謝している、というのならば、今度は私たち社会人が、彼らに恩返しをしようじゃありませんか!

私たちにもやれることはたくさんあるはずです。

彼らの熱意に答え、諦めずに練習に取り組む、社会人のものの考え方を教える、主婦目線のものの考え方を教える…たくさんありますよ!

『お互いがお互いを想い合い、お互いがそれに答え、高めあっていく。』

それが【ユニバーサル】であり、それを体現できるのが【斬桐舞】だと、あたしは考えます。
Posted by みゆみゆ at 2011年01月31日 11:38
みゅみゅさんへ

    ありがとう!!

    私のコメントちょっと誤解されたかな!!

    みゅみゅさんの意見、もっともだと思います。

    私も同じ気持ちだよ!!

    「学生だけでやればいい」…じゃなくて、色々な演舞出演の中に、学生だけで出演するのがあってもいいんじゃないかな??
    と思ったのです。
    そうなると「ユニバ-サル」じゃ なくなっちゃうって事なのかな??

   とにかく、できることは一生懸命頑張って、『斬桐舞』を大切にしていきたいね。

                                   ぴぴ
    
Posted by ぴぴ at 2011年01月31日 14:20
ぴぴさん、すみません、そういうことでしたかm(__)m

なんだかエラそうにすみません…(>_<)

学生向けのイベントがあってもいい、というお話、今度ゆっくり聞かせてください!

とりあえず今私たちにできること。

難しい曲は、どんどん若者に聞いて、社会人にもここまでできるぞっていうパワーを見せつけちゃいましょう!!

がんばりましょう!!
Posted by みゆ at 2011年01月31日 16:11
こんにちは、あまスタの赤川です。
記事を読み、ユニバーサルってなんだろうか、改めて考えさせられました。

あまスタ内でも、誰でも参加できるってどういうことなのかというテーマで白熱することがあります(主に飲み屋で笑)
そのたびに、自分たちが掲げる言葉の大きさを思い知らせれます。

そして、散々話し抜いた後は結局、
考えながら「やり続ける」しかないんですね。
言葉だけでは示せないからこそ、僕たちは演奏するし、斬桐舞は踊るのだと思います。
きっと僕達が創りだすこの表現の中に一番の答えがあるのでしょう。

これからもよいパートナーとして、沢山の笑顔を創りだしていきましょう!!
Posted by 赤川 at 2011年01月31日 16:32
「振りなんて掛け声なんて
あんなの飾りです
エラい人にはそれが解らんのですよ」と
何処ぞの一兵卒風にw


……踊りはココロですぞい。
Posted by 赤くないニタニタさん。 at 2011年01月31日 18:22
留学生の目線から言わせていただければ・・・

「ユニバーサル」の定義が広くて、舞員がたくさんいて、みんなのそれぞれの意見を「ユニバーサル」にするか、それとも「ユニバーサル」でみんなに対応するか・・・(なんだか哲学っぽく言ってしまってる。汗)

人数が増えれば増えるほど、意見のぶつけ合いが深刻になってくるから(涙)結局、練習や演舞に対して対立の意見など・・・で悩む人ってかなりいるよね。

そして、ふなやんのこの記事を読んで、心が温まった。ステレオタイプや固定の考えに縛られないようにすることの大切さを改めてw!^-^

ぴぴさんやみゆみゆさんたち、キリキリにいる社会人の皆さん、あたしは、キリキリを通して、出会えて本当に良かったと思います!!

なんでつくばに来たんだろう?と思った時期もあった。ふとしたきっかけで、誰一人の知り合いもいないキリキリに入った。最初のときに、先代のしゅんの親切さ、みんなが温かく受け入れてくれる姿勢・・・つくばにもこんなに優しい人はたくさんいるんだってやっと分かった。

ユニバーサルソーランを通して、普段絶対会えない(会わない)人と接することができて、本当にうれしかった。演舞のときも、時には踊りが完璧できないけど、一緒に楽しめる仲間たちがいる。見てくれるお客さんが喜んでくれる。参加して1ヶ月もたてないのに、演舞に参加させていただいたことは、今でも鮮明に覚えている。「自分の120%を出せば、大丈夫」って言ってくれたしゅん。残りは、楽しむことなんじゃないか。

キリキリは、あたしの息抜きの場です。これからも無くしたくない(笑)離れたくないよ。

みんな自分なりの解釈があるはず。無理矢理に統一はしなくてもいいのではないかな。自分も他人に笑顔を「ユニバーサル」の一人一人の定義が違っても、楽しめる空間はいつまでもあってほしい。答えはきっと、みんなの心にある(笑)
Posted by ウィニー at 2011年01月31日 18:52
ひとそれぞれの全力があっていい、本当にそう思います。
声を出すのに100%を発揮する、満面のスマイルに命を掛ける、踊りのキレは誰にも負けない。その一人一人の一生懸命が練習を楽しくし、演舞へのモチベーションになり、斬桐舞を育てていく。ユニバーサルソーランの正解なんて誰もわからないし、わかるはずもない。ただ僕たちは、何度も議論をし、振り返ったり進んでみたりして、今の斬桐舞をつくっていくべきなんです。

一生懸命やるってのは、結局、自己判断だし、周囲がとやかく言えるものでもないけど、一人一人が素直な気持ちで100%を出していけばいいと思います。

ただこれを重荷に感じないで欲しい。調子の悪い時もあると思います。そんな時は、1人の50を50人の101で100にしちゃいましょう!

斬桐舞というサークルは本当に異空間です。老若男女問わず、国籍も障害も経験もぜんぶ関係なく混ざりあってます。本当、こんな場所ほかにないでしょ笑 そこではいろんな問題もあるだろうけど、それも含めた斬桐舞。自信もって進んで行きましょう!
Posted by みやけん at 2011年01月31日 19:04